2017/08/06

本の子

本の子
本の子
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オリヴァー ジェファーズ サム ウィンストン
ポプラ社
売り上げランキング: 47,874
■オリヴァー・ジェファーズ/サム・ウィンストン 翻訳:柴田元幸
翻訳が柴田先生ということでネットでピックアップされてきました。
本好きには「本の子」というタイトルだけで「おお、これは」と身を乗り出す感じ。
さらに、表紙になんだか素敵な物語が詰まっていそうな鍵穴つきの本の絵が描かれているとなればなおさらです。

「でも、なんでこの子こんなに顔色悪いの(っていうか全身青色)」とちょっと気がそがれもしましたが。

ちょっと大きめの絵本です。
絵本が大きめ、それだけでちょっと「萌え」という気持ち、共感していただけるでしょうか。

どちらかというと、小さなお子さん向けではないような。
「活字がいろんな絵のようになっている面白さ」が味わえる年齢の方向けの絵本だと思います。

きれいとかかわいいとかじゃなくて「ちょっと変わってるよ」と紹介したくなる絵本。
ウィンストンさんの作品部分を「文字」としてではなく「絵」として捉えるならば原著で買った方がより「そのまま」味わえるでしょう。

原著者がジェファーズさんとウィンストンさんのおふたりということで、
こういう場合はまあ、ジェファーズさんが文章でウィンストンさんが絵、だということが多いですが、
本書は違います。

どういうことかというとそれは彼らのホームページをご覧いただくのが早いかと。
【 】内はAmazonの著者略歴から引用。

オリヴァー・ジェファーズ
アーティスト、作家。作品のタイプは多岐にわたる。独特のイラストと手書きの文字で知られ、画家やインスタレーション・アーティストとしても活躍している。
Oliver Jeffers

サム・ウィンストン
世界中の美術館やギャラリーで作品を展示しているアーティスト。本をかたどった作品は、テート・ブリテン、大英図書館、アメリカ議会図書館、ニューヨーク近代美術館、スタンフォード大学など様々な場所で常設展示されている。
Sam Winston

つまりウィンストンさんは活字で作品(イラストというのかデザインというのか)をつくられている方のようで、本書でもそれが随所に見られる。
原著では英語なんですが翻訳版では全部日本語で出来ている。
それがいろんな名作の部分部分なんですね。
非常に小さい活字であっち向いたりこっち向いたりしているので読むのが大変なんですけれども。
この日本語に直すのも柴田先生がされたということなんでしょう(本書帯に「すべて新訳」とわざわざ断ってあります)。

それ以外の絵と手書き文字(この本そのもののストーリー)をつくられたのがジェファーズさん、ということ、だと思うのですが。

話のスジがどうこういうより、ほんとページごとに「作品」を見て「ほー…」と面白がる感じ。
コラージュとかもあり。
おしゃれですね。

原著版はこちら。
A Child of Books
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Oliver Jeffers Sam Winston
Candlewick (2016-09-06)
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