2017/11/18

ヴァラエティ

ヴァラエティ
ヴァラエティ
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講談社 (2016-11-04)
売り上げランキング: 621
kindle版
■奥田英朗
身も蓋も無い結論を最初に云ってしまうと、本書で一番面白かったのは「あとがき」である。

その次が対談で、短篇はまあ……好みの問題もあるんだろうけど、というところ。
先に事情を知って期待せずに読んだら、さすがは奥田英朗なので、作品の水準というか、出来はきっちり保証されていましたが。

本書はまとまらなかった短編集です。
と「あとがき」にある。
同じ出版社で短篇がいくつかたまって、短篇集化するというのが王道らしいのだが、本書は最初の1つを編集者に頼まれて断りきれずに書いたものの、後が続かず……という作品の寄せ集め、らしい。
発表された出版社はバラバラ。
この辺の事情がわかりやすく面白く書いてあるのが「あとがき」。
各作品が生まれた事情とかきっかけみたいなのも書いてある。
こんな内情書いてくれるなんて結構珍しいような気が。

2016年9月単行本として刊行されたものの電子書籍版。

以下、目次順に初出一覧(巻末に収録)と、感想など。

注意! 内容についてふれていますので、本書を未読の方は、ご注意ください。

おれは社長だ!
「小説現代」2007年12月号
これを読むと、サラリーマンにも大変なことやメンドクサイことがあるけど、社長って全然違う次元で大変だよね、と。まあそもそももし自分が有名大手大企業に勤めていたとして、それをゼロにして独立しようっていう精神構造がまったく違うから…。「すごいなあ」「よくやるなあ」「そんな怖いこと絶対イヤだ!」と思って読んでいたら案の定苦労なさってて。
しかしそこはほっこり短篇なので、上手い具合に落ち着かせてくれてます。

毎度おおきに
「小説現代」2008年12月号
おれは社長だ! の続篇。
これ以上は続かなかったらしい。
小学生のお嬢ちゃんが宿題で質問して、お父さんとして答える、のやりとりが面白い。

「笑いの達人」楽屋ばなし<対談>
「オール讀物」2006年8月号
イッセー尾形との対談記事。
創作について等。

ドライブ・イン・サマー
『男たちの長い旅』(アンソロジー/2006年/徳間文庫)所収
途中で、あー、奥田英朗ってこういう系のハナシたまにあるよなあー、そっちかー、そっち系はあんまり好きじゃないんだよねーと気付いてからはナナメ読みした。この奥さんの言動が理解不能で、ヒッチハイク野郎の図々しさなどがひたすら気持ち悪くてなんじゃこりゃと思ってたら更にいろいろ事件が起こって、つまりはドタバタハッチャケ系、なんですね。
こういうのが好きな人には面白いかも。

クロアチアVS日本
「読売新聞」2006年8月12日(夕刊)
ショート・ショート。
サッカー全然わからないし知らないんだけど、「創作」だったら読めるかなと思って読んでみたら、まったく意味がわからなかった。
10年以上前のことだしね…。クロアチアと日本がサッカーの試合した、その当時に読んでたらまだ臨場感多少はあったのかも。

住み込み可
「野生時代」2012年3月号
これは実際の事件のインパクトが大きくて5年くらい前の話なので、リアルな感じがした。
新潮社の取材がきっかけ、って「旅」で連載されて『港町食堂』になった、アレですかね。
こういうおばちゃん店員っていそうー。わかるー。一過性の客だったらもう流すんだけど、同じ職場だったらストレスたまりそう、と思って読んでいたら最後のところで主人公の思考がかなりアレな感じにクズ女になっていて、おおう、と後ずさり。
ああそういえば奥田英朗はこういう、なし崩し的にどんどん堕ちていく系も上手いんだったね、これ以上メンドクサイ展開読みたくなかったから短篇でよかったとほっとした。

総ての人が<人生の主役>になれるわけではない<対談>
「文芸ポスト」Vol.26(2004年・秋)
山田太一との対談記事。
もうこれはね、高校の教科書に載せて全員に読んでもらったらいいと思うんだ。
あとお母さんたちにも読んでもらいたいかな。
こういう、現在の主流となっている「流れ」みたいなのと違うけど、「本質」みたいなのをズバッと言えちゃう奥田英朗ってやっぱ格好良い、尊敬できる作家だなと感動しながら読んだ。
ドラマについてはまったく観たことが無いのでわからない。
奥田さんが山田太一の大ファンだということはわたし程度の読者でも知っているくらい何回も書かれていたことなので、会えて良かったね奥田さん!
っていうか奥田さんが一ファンになっていて最後の対談についての補足コメントとか本当にファンってこうなるよねと、共感。可愛いというと云い過ぎかもですが……素直な奥田さん貴重です!

セブンティーン
『聖なる夜に君は』(アンソロジー/2009年/角川文庫)所収
17歳の高校生の女の子がクリスマスイブに彼氏と初お泊りデートする。
これを、なんとなく察して、どうしよう、どういう態度をとろう、と悩んで葛藤するお母さん視点のお話。
娘の視点で書かれると全然違うんだろうね。
お母さんって大変だなあ。
だけど「親として子どもの教育的にどうこう」「娘の身体が万が一」の心配じゃなくて、止めたら親子の関係がおかしくなるとか、家庭内の騒動の心配ばっかりで、そこは、どうなの? って思っちゃったけど。
彼氏が良い子っぽくて、ごく健全な高校生同士ぽくて、良かった。

夏のアルバム
『あの日、君と Boys』(アンソロジー/2012年/集英社文庫)所収
「あとがき」によれば【わたしの短編では五指に入る出来】だそう。
こういうのに似た経験が子ども時代にあれば、もっと共感して感動しただろう。
郷愁もの、少年の日の思い出、とかが好きなひとにも心に響くだろう。
良い話ではあるし、上手いとは思うが、奥田英朗の作品の中でベスト5に入るかどうかは、もうこれは趣味の問題だからなあ。あ、「小説の出来」としてどうかっていう判断は全然わからない、奥田さんの作品って全部レベル高いと思うし…。


男たちの長い旅 (徳間文庫)

徳間書店
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聖なる夜に君は (角川文庫)
大崎 善生 盛田 隆二 島本 理生 蓮見 圭一 奥田 英朗 角田 光代
角川書店(角川グループパブリッシング)
売り上げランキング: 409,546

あの日、君と Boys (あの日、君と)

集英社 (2012-05-18)
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2017/11/09

週末カミング

週末カミング (角川文庫)
週末カミング (角川文庫)
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KADOKAWA / 角川書店 (2017-01-25)
売り上げランキング: 17,819
kindle版
■柴崎友香
角川書店より単行本2012年11月28日刊、角川文庫版2017年1月25日刊の電子書籍版(解説も収録されている)。

初出は不明なのが多いが、「野生時代」2006年8月掲載の「蛙王子とハリウッド」がもっとも古く、「新潮」2010年6月号掲載の「ハルツームのわたしはいない」が最新とのこと(「あとがき」より)。

8篇とも設定が「週末」という点が共通点で、登場人物のリンクなどは特にない。語り手も男女いろいろ。
東京の話だったり、兵庫だったり。
特になんにも大きな出来事は起こらない、恋愛も絡まない、これぞ日常、なんだけど、全部「他人」の話で「共感」はあんまりなくて、卑近な感じはしなかった。
ちょっとしたスパイスを効かせて、読み手によっていろいろ考えさせられる印象的な「小説」にしてあるところが素晴らしい。

気の向くままに読んだので数日かけて読了。
以下、目次順にざくっと感想など。

目次
蛙王子とハリウッド(『野性時代』2006年8月号)
東京。31歳一人暮らしの会社員の「わたし」。風邪をひいたため年末年始帰省せずにいる、その「ハレ」設定の「ケ」日常。集合住宅の周囲がみんないないとこんな感じなんだね。後半会社の既婚の先輩が急遽泊りにきたときの主人公の思考も面白い。

ハッピーでニュー
神戸。妹の彼氏の友だちがバイトをしている洋書店についていった「わたし」の話。こんな書店三宮にはいかにもありそう。行ってみたいけど閉店しちゃうのだった(そもそも架空だったね!)。でもだから好きな本を持って行っていいと言われたりしていて、なんてまーうらやましー! オーナーについての「お金持ち」の説明として「駅から自宅まで他人の土地を通らずにいける」というのが面白い。

つばめの日(『野性時代』2008年12月号)
姫路に向かう車中3人の「わたし」とその友人の女性2名。サービスエリアで車から煙が出てきて…。気のつかい合いとかキャラの違いとかが面白い。

なみぎゅまの日
大学受験のシーンからはじまる。十代の受験の日の細やかな心情が鮮やかに描かれているのに驚く。「なみぎゅま」とは何かと思うがつまりは夢の話なのだった。

海沿いの道 (「モンキービジネス」)
前日に行ったライブで騒音性難聴になった「わたし」。
縁日で偶然再会した、学生時代に家庭教師をしていた女の子の両親の交通事故のエピソードが強烈過ぎる。
こんなひといるんかなあー「思い至らない」「気付かない」って酷くない?
っていうか普通に通報しろ。

地上のパーティ
「おれ」は今どきの「覇気の無い」「草食系の」「スイーツ男子」とされて面倒くさいから否定もしていない二十代前半と思われる男性。
実際は年上の彼女と同棲していたりする。
職場の先輩女性らに誘われてタワーマンション31階に住む元同僚のホームパーティについて行く。
小金沢さんみたいなひとは苦手だから出来れば関わり合いたくないものだと思った。
タワマンの話で終わらず、最後、ひとりで行ったラーメン屋の話で〆るところがポイントだろう。

ここからは遠い場所
百貨店の中の、アウトドア系の服や雑貨を扱う店で働いている「わたし」。
いわゆるイケてないインドア系を自負する自分と、キラキラ・モテ系女性を対比し続ける思考。
何故キラモテ女子が主人公の名前を覚えていて話しかけてきたのかはわからないなあ。なんでも言わずにはいられないひとっているからなあ。

ハルツームのわたしはいない(『新潮』2010年6月号)
第143回芥川賞候補作
東京に暮らしている「わたし」はアイフォンで世界の気になる都市の天気をチェックしている。
「友人の友人」の結婚パーティに行った後、「友人の友人」の誕生日パーティに行く、という行動に「こういうのを【リア充】っていうんだろうなあ…」と思った。
水族館が出てきて、東京のお好み焼屋が出てきて、最後主人公の住む町に行く、夜の町と大きな欅とかすごい生命力をみせる竹の話とか木の話が東京の話で出てくるのがイメージと違って面白かった。夜の闇と大きな樹木のうっそうとした黒い影が目に見えるようだった。

あとがき/文庫版あとがき
解説:瀧井朝世

2017/11/01

わくらば日記

わくらば日記 (角川文庫)
朱川 湊人
角川グループパブリッシング
売り上げランキング: 100,985
kindle版
■朱川湊人
kindleの角川セールで購入。
題名がユニークなので頭の隅っこにずっと引っかかっていたので良い機会だった。
本書は2005年12月22日に単行本刊、2009年2月25日に文庫版刊、の電子書籍版である。
同じ主人公たちが出会う事件を描いた連作推理短篇集。
初出は「野生時代」。
追憶の虹(2004年7月号、「虹の記憶」を改題)/夏空への梯子(2004年9月号)/いつか夕陽の中で(2004年11月号)/流星のまたたき(2005年1月号)/春の悪魔(2005年4月号)。

朱川湊人の作品は2005年直木賞受賞作『花まんま』を文庫版が出たころに読んだことがあるだけでホラー系・ノスタルジー系の作家というイメージ。
本作品集も昭和30年代が舞台になっていたのでそういう年齢の作家かと思って読後調べたら1963年(昭和38年)生まれだった。想定したよりも一世代若い、自身の経験というわけじゃないらしい。

本作品はノスタルジー系であるがホラー色はあまり無いミステリー(超能力が絡むからそういう意味では純粋なミステリーとは異なる、ホラーというかファンタジーというか、創元推理だと灰色の背表紙系の混ざった黄色の背表紙系というか…)。
十代の姉妹がメインの登場人物でロウティーンの主人公の語り口調が昔の少女小説のようだ。そしてその割に内容が陰惨、とまではいかなくとも、残酷な殺人が絡む。殺人があっても人情絡みの敵討ち的な、被害者が悪い輩だったりするとそんなでもないのだが、本書の殺人事件の被害者はみんな気の毒だなあ。犯人も気の毒なパターンもあるけど。

昭和30年代の日本の風俗(流行っていた歌や映画や俳優、生活の様子)などが本筋と関係なく書き込まれており、そういうことに関心があるむきには懐かしかったり、興味深かったりするのかもしれない。
姉妹が暮らしていたのは東京の千住の梅田というところで、近くに「お化け煙突」こと千住火力発電所があった。

話が語られる時点は30年以上後であり、語り手は妹の「ワッコちゃん」こと和歌子。本文中では小学校高学年~中学生。
3歳年上の姉・鈴音(りんね)は文中で27歳の若さで亡くなったと何回か書かれているが詳しいことは書かれていない。
鳶色の瞳、透き通った白い肌、栗色をした髪を持つ美少女(妹はまったく似ていない)。

彼女は超能力のような特殊能力の持ち主で、ひとや場所・物をじっと見つめることでその過去を「見る」ことができた。
この秘密を妹のワッコに話し、ワッコが知り合いの警察官に話してしまったことから、しばしば警察に事件の解決の助力を頼まれることになる。
本書登場時は中学生~17歳。体が弱いことなどから高校には進学していない。
語り手は彼女を「姉さま」と呼んで慕っている。

この慕い方がやや読んでいて「くどいなあ」と感じるのはわたしに姉妹がいないためか。あと、お姉さんがたった3歳上にしては大人で完成された人格の持ち主でマイナスの面が見当たらないのがすごい。「夭折」もあって30年後には美化されているということも多少あるかもだけど、それにしてもリアリティ薄いなあ…。逆に妹は甚だしく浅慮で言動は軽率極まる、絵に描いたようなダメ軽ドジっ子末っ子ポジションの主人公である。

警察官をはじめとする「大人」の書かれ方(主人公の主観)がこれまた児童文学的定石で特に百合丸さんの描かれ方はブレがあってよくわからない(不気味に描かれているわりに「整っている」という表現があったりして)。このひとは刑事? とは違うのかなあ。警察の中でまあまあ偉い人らしいのだが…。

こういうジャンルの小説は昔はともかく最近はあんまり楽しめなくなって久しい。どうも入り込めないな、などと思いつついちおう最後まで読んだ。昨日読みはじめて本日読了。
話としては面白いし悪くないと思うので、好みの問題だ。
最後のところで次へ続くような言い回しがあったとおり、続篇に『わくらば追慕抄』(2009年3月 角川書店 / 2011年9月 角川文庫)がある。

わくらば追慕抄 (角川文庫)
朱川 湊人
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-09-23)
売り上げランキング: 93,915

2017/10/24

ときどき旅に出るカフェ

ときどき旅に出るカフェ
双葉社 (2017-07-28)
売り上げランキング: 289
kindle版
■近藤史恵
2017年4月19日単行本刊、の電子書籍版。
10月20日のkindle日替わりセールで購入。すんごい可愛い装丁だなあ。
初出は「小説推理」2016年2月号~2016年11月号で、本書はそれに加筆修正したもの。

日常のミステリー系、全部同じ主人公の視点から描かれた、カフェ・ルーズという小さなカフェを舞台にした連作短篇集。
ワトソン役(というキャラじゃないけど)が語り手・奈良瑛子。ホームズ役はカフェの若きオーナー店長・葛井円。

「ときどき旅に出るカフェ」というタイトルから漠然と、旅好きで好奇心旺盛な若い女性(カフェ好きなんだから今風のゆるふわ系?)が外国の庶民的なカフェでお茶を飲んでいる、というイメージを浮かべた。
そういうカフェめぐりのお話かな?
と思ったらそうではなかった。
このカフェがある場所は日本の……東京のどこか少し郊外なのかなあ。
駅から少し離れていて、階段を数段上ってはいるお店で、他にバイトの店員さんなどもおらず、こじんまり、静かで落ち着いた感じ。
お店のメニューのコンセプトは「いろんな国の食べ物を食べることで気持ちの上で旅に出てもらえたら」ということ。

実際最後まで読んでみると「旅好きで好奇心旺盛な若い女性」はまあまああたっていたが葛井さんはそれよりも随分「しっかりした」「腰の据わっている」タイプの、かつ可愛らしさと愛嬌も兼ね備えた女性で、最初から好印象だったが何か起こった時の対応の仕方などが見えてくるとますます良いなと思った。

語り手の瑛子さんもグラついたところが無くて、ひとへの接し方というか距離の取り方が絶妙で、素晴らしい。いろいろ勉強になるなあ、と思った箇所がいくつもあった。
瑛子さんは会社に勤める独身女性で、37歳、一人暮らし。
ある程度年齢を重ねた独身女性が会社や家族からどういうふうなことを言われてどういうふうな面でしんどいか、実感したことがあるひとは彼女に共感するところが少なからずあると思う。

1篇1篇で話に落ちはつくが、コージー・ミステリのような舞台立てにしては結構重たい暗いテーマが多くて、一つ読み終えると「どーん」という暗い重石が肩に乗っかるような気がしないでもなかったが、文句なしに面白いので次も次もと読みたくなる。わたしはその「重き余韻」を味わうためにあえて1篇読むごとに少し時間を空けた。
ああいう場合はどうするのが良いのかな。
彼女の立場だったら…。
などといろいろ考えてしまうのは描かれているのがみんな、身近な同世代の女性だからだろうか。

通勤時間と昼休みと眠る前の空いた時間に少しずつ読んで1日半ほどで読了。
最後の2篇は繋がっているし葛井さんの話なのでいままで少しずつしか見えていなかった彼女と店の秘密的な感じもある。重石もいままでよりも大きくて重たいのが「ずどどどーん!」という感じなので、「あと2篇だから読み切っちゃえー」というふうにやっつけで流して読まないほうがいいかもしれない。
こういう暗さというかビターなスパイスを利かせてくるところ、さすが近藤史恵! という感じ。巧いなあ、面白いなあ~…。
あと最後にちょっとした(?)種明かし、みたいなのもある(最近はこの手の話多いから今更驚かなかったけれど、ああそういうことー、みたいな)。

苺のスープ、ツップフクーヘン(ロシア風チーズケーキ)、アルムドゥドラー(オーストリアのハーブレモネード)…。
出てくるお菓子や料理・飲物がいかにも美味しそうなので、「こんなカフェが近くに欲しい! あったら絶対通う!」と思う。カフェは無理でもこういう変わったお菓子を売ってくれるケーキ屋さん、あったら素敵だなあ…。

これ一冊できれいにまとまっている気もするが、すっかりファンになってしまったのでシリーズ化することを願う。
(あの大きくてしつこくて重たい石がこれですっかり取れたような気もしないからまた出てくるのかと思うと気が重いケド)。
いっけん素直で可愛い葛井さんが実はもっといろいろな面ありそうで、味があるキャラだ。
もっと彼女のことを知りたい。

目次
第一話 苺のスープ
第二話 ロシア風チーズケーキ
第三話 月はどこに消えた?
第四話 幾層にもなった心
第五話 おがくずのスイーツ
第六話 鴛鴦茶のように
第七話 ホイップクリームの決意
第八話 食いしん坊のコーヒー
第九話 思い出のバクラヴァ
最終話